日本の歴史トリビア

今日は意外と知らない日本の歴史のトリビアをご紹介します。

日本の歴史と言えば戦国時代。戦国時代と言えば、英雄たちが活躍する群雄割拠の時代。年齢を問わずに幅広い世代に人気の時代です。智謀知略が入り乱れる英雄たちの頭脳戦、心の戦い、大迫力の合戦シーン。また侍の活躍の場が増えたことで日本では多くの剣豪を排出し、歴史的な剣の達人たちが命をかけて衝突しました。その魅力を上げていけば、きりがないほどです。

しかしその一方で戦国時代は、民草にとっては決して平穏な時代ではありませんでした。中央政治の力が弱まることで犯罪を取り締まる役人の力も衰え、多くの野伏せり(※盗賊のこと)や野盗がはびこり、農民を始めとする民草は塗炭の苦しみを舐めていたとされています。

やがて江戸時代が到来し、徳川幕府が何代か続いて治安が回復していくと、約250年にも及ぶ平和な時が訪れます。江戸時代は、後の黒船来航までは世界の歴史上においても極めて充実した平和な国家であったと、歴史学者は言います。江戸時代は「パクス・トクガワーナ」と呼ばれ、人類史上まれな平和都市として海外の識者たちから絶賛されているそうです。

江戸は、インフラが徹底的に整備された都市でした。特に特筆すべきは上下水道の整備レベルの高さです。

住人たちの飲み水を確保するために、まずは井の頭池から総延長63キロにもなる長大な上水道・神田上水が引かれ、続いて多摩川から水を取り込む玉川上水が引かれました。これは総延長150キロという、当時、世界最大級の上水道でした。さらにはし尿や便は下水道ではなく全てくみ取り式のトイレに集め、畑の肥やしとして活用していたため、下水道に汚物を流していたヨーロッパなどと比べても衛生的に優れた都市でした。事実、衛生環境が良好な江戸は伝染病の被害も他国の都市に比べて遥かに少なかったと言われています。

今を生きる私たちのこの時代も、百年後にはどのような時代として歴史に記されていくのでしょうか。江戸時代に負けない平和な時代と呼ばれるようになってくれるといいですね。