
2023年4月。
日本でニュースでも取り上げられ話題となった”ChatGPT”。
ご存じの方は多いと思いますが、もうすでに活用されている人もいるのではないでしょうか?
ChatGPTとは、OpenAI社が2022年11月に公開した人間のような自然な会話ができるAI(人工知能)チャットサービスです。
たとえばあるテーマ(ここではレシピ)をWEB上で調べたい時、普段はどうしているでしょうか?
「料理」「レシピ」「作り方」などをワード検索し、第三者が作成したホームページなどを閲覧して、参考にする人がほとんどと思います。
WEB検索でも十分活用できますが、ChatGPTはさらに「〇〇のレシピを教えてください」と尋ねると文章としてまとまった「レシピ」を提供してくれます。
それだけでなく、素材の種類などを入力すれば、その人の好みに合わせた献立までも考えてくれます。
TVでも取り上げられていましたが、テーマや要素を入れて“論文を作って下さい”や”詩を作ってください”と入力すると、実際に意味の通じる文章で適切な回答をしてくれます。
何かを調べるだけではなく、創作活動の手助けもChatGPTは可能なんです。
いままでのウェブ検索とChatGPTの最大の違い。
それは、ユーザーが入力した文章の意味を理解しているかどうかです。
ChatGPTでは意味が分かっているので、会話としても成立する複雑な文章での回答が可能になっているのです。
「ChatGPTは障がい者にとってのツールとなり得るか」
私たちのように、障がい者福祉の施設を利用している人たちにとって、ChatGPTを活用することは生活のクオリティを上げることに繋がるでしょうか?。
身体、精神にかかわらず、障害を持っている人は比較的社会的に孤立している場合が多いです。
・発達障がい
・ギランバレー症候群
・ALS患者
など、
精神疾患や難病により人との対話が困難な人は、コミュニケーションの手段としての利用が見込めるでしょう。
さらに、より人間らしい創作活動の手助けもChatGPTは大変有効かと思われます。
将来的には、いろいろなデバイスにChatGPTが組み込まれたり、音声による会話も可能になると予想されます。
そうなると、カーナビだけで車の自動運転ができたり、人の手足の代わりとなるロボットが、盲導犬や生活介助犬の代わりとなって介護の必要な人の手助けをすることが今まで以上に可能になるでしょう。
障がいを持った人のお世話をするのは、基本的には”人”であることが前提と思います。
それは、人間同士のコミュニケーションが脳の活性化や、ひいては幸福度の上昇につながるからです。
しかしながら、介護士などの不足や、これからの人口減に対し、有効な対策が採れていないのが現状でしょう。
ChatGPTの出現によって、人工知能AIが障がい者福祉の事業の一端を担う時は、もうすぐなのかもしれません。
