
この記事を書いている7月20日、愛知県でも梅雨明けが発表されましたが、連日暑い日が続きますね。
この時期になると気を付けないといけないのが熱中症です。
各地で35℃を超える厳しい暑さになり「熱中症警戒アラート」が出されています。
実際に車載されている温度計では外気温が40℃に達していました。
救急車に搬送される熱中症患者さんが後をたたないようで、救急医療の現場は大忙しのようです。
今後は平年より暑い猛暑日が続く見込みです。
「熱中症とは」
私達の身体は体温が上昇すると汗をかきます。
その汗が蒸発する時の気化熱によって熱が奪われ、体温を平熱に保っています。
環境や体調などの原因によってこのシステムが上手く働かなくなり体温がどんどん上昇するのが熱中症です。
熱中症を引き起こす原因には何が在るのでしょうか?
・「環境」によるもの
・「からだ」によるもの
・「行動」によるもの
この3つが主な要因です。
[環境]温度が高いところ、湿度が高いところ、風が弱いところ、急に熱くなったところなどの環境下
[からだ]高齢者・乳幼児・肥満の人、病気などで脱水状態にある人、糖尿病や精神疾患などの持病のある人
[行動]激しい運動、長時間の屋外作業、水分補給できない状態にある人
これらの要因が重なることで、熱中症のリスクは上がります。
「昔はあまり騒がれなかった」
私は昭和の生まれですが、昔は今ほど熱中症などの話題はありませんでした。
では昔に比べて、今の夏は暑くなっているのでしょうか?
気象庁のホームページによれば、この100年で日本の平均気温は1.3℃上がり、
1990年代以降はベースアップして最高気温が38℃を超える年が頻出しています。
部屋の中にいても熱中症になるぐらいですので近年は暑くなっていて当たり前と思いますよね。

「ヒートアイランド現象」
地球温暖化もありますが、一番の要因は「ヒートアイランド現象」のようです。
原因は以下の4つ
・緑地や水面の減少。
・アスファルトやコンクリートに覆われた地面の拡大によって熱が溜め込められて、冷えない。
・自動車の排気ガスや、エアコンの室外機から出る熱。
・ビルの密集により風通しが悪くなっている。
これらの要因によって、都市部では日中では猛暑が続き、夜間になっても25℃より下がらない熱帯夜が続くのです。
東京ではこの100年で平均気温が3℃上がったようです。
自動車やエアコンを使う家庭は都市部に限らず増えていて、小牧でもエアコンのない家庭を探すのは難しいくらいですよね。
体感的にも年々暑くなる日が早くなり、かつ秋に入っても暑いままの日が多くなったように思われます。
出かける時、車に乗車した途端、ムワッとくるような室内の暑さと強い日差しを感じる日が多くなった気がします。
熱中症になるとどのような症状が現れるでしょうか?
・めまい、立ちくらみ
・唇のしびれ、体がだるい、吐き気
・意識消失、けいれん
特にめまいや立ちくらみは”熱失神”と呼ばれ、体内の熱がこもって脳への血流が減り、
脳そのものの温度が上昇することで引き起こされる初期症状です。
この様な症状が現れたら、応急処置をとる必要があります。
・日陰に避難する、エアコンの効いた部屋に移る。
・冷たいペットボトルで首や両脇、鼠径部などの太い血管がある場所を冷やす。
・塩分と水分を補給する
さらに意識がない、自力で水分を取れない状態では、迷わず救急車を呼びましょう!
「”熱中症”、どの様に対策する?」
この時期熱中症はだれでもかかる可能性があります。
正しい予防方法を知り、普段から気をつけることが大切です。
・「水分」「塩分」を摂取する。飲み物は持ち歩く。
・室内を涼しくする。
・通気性の良い衣服を着る。
・日差しを避ける
・冷却グッズを使う。
など。
暑い所を避けて、こまめに水分を取るのが基本のようです。
室内ではエアコンは28℃の高めの温度にして、夜はつけっぱなしの方が良いようです。
暑さに負けないような体づくりも大切。適切な運動と食事、睡眠は基本です。
暑いからといって、冷房のガンガンに効いた部屋にずっといることは体調不良の原因にもなります。
今年2023年の夏は平年より暑さが厳しくなると予想されています。
なるべく不必要な外出を避けたいところですが、夏祭りなどのイベントも増えるこの時期、もしもの事が無いように、熱中症対策も万全にしておきたいところですね。
