
皆さん、こんにちは!2023年の秋は急な冷え込みとともに訪れたような感じですが、体調管理などはされていますか?
秋といえば、食欲、芸術、スポーツなど多くのワードが連想されますが、今回はその“何故?“を考察してみたいと思います。
秋に入ると自然の彩りの変化を楽しめます。秋といえば紅葉ですね。
紅葉の有名どころでは、愛知県では香嵐渓でしょうか。
しかし、それほど規模は大きくなくても、里山へ踏み入れると、いたるところで秋の色彩を楽しむ事が出来ます。
夏、見渡す限り緑で茂っていた景色が、気温が下がるとともに茶色や赤みを帯びた彩りへと変化します。
また、新しい生活の始まりでもあります。
人も街並みも色鮮やかなコーディネートで演出され、おしゃれが引き立つ一つの節目でもあります。
さて、秋は収穫の秋といわれるように、草木に生えていた果実が熟して、食べごろになる季節です。
果物が熟してくると、それまでの緑色から、赤、茶、黄など暖色系の色合いに変化します。
・色の三原色
自然界では赤、青、黄とそれぞれの明るさをミックスして”色”ができるわけですが、これを色の三原色といいます。
もちろんこれは、人間の目にあるセンサーがこの三原色によって認識しているわけですが、
他の動物では別の色を視覚できる能力を持っているかもしれません。
人間では熟した実を識別できる能力、赤、オレンジなどを視覚できる能力は、進化の過程によって獲得したといわれています。緑と赤は対比色となっていて、お互いの色が鮮やかに見えるようできています。これは遠くからでも食物を識別できるように人の目が進化した結果と考えるのが妥当です。
また、サラダにミニトマトをいれたりと、赤のトッピングをすることで、料理が引き立ちますが、
赤色の食べ物は”美味しそう”というイメージがわくのも、本能からくるものであると考えられています。
事実スーパーへ行くと食品のパッケージや広告は赤色、黄色などの暖色系を基調にしたデザインが多いかと思います。
・赤を視覚することによって脳に何らかの反応がある。
科学的な根拠として、人は赤色を見ることで交感神経に作用してアドレナリンが分泌され、血圧が上昇して呼吸数・筋肉緊張が増大すると言われています。
脳内ホルモンには、喜びや快楽、意欲をもたらす働きあるドーパミン、気持ちを安定させたり鎮静効果のあるセロトニンなどがありますが、交感神経が優位な時、脳内ではセロトニンよりも、ドーパミンが優位になっています。
ドーパミンといえば、やる気物質ともいわれていて、モチベーションのアップに関係しているのは知っている方も多いのではないでしょうか。
また黄色、オレンジ、赤といった、暖色系では脳の空腹中枢を刺激するようです。

さらに、夏から秋になるにつれ日照時間はどんどん短くなっていきますが、日照時間が減ると日に当たる時間が短くなり、セロトニンの分泌量が減る傾向にあります。その結果として、交感神経が優位になり、ドーパミンが優位になって食欲が増すと言われているのです。
ここまでで、食欲の秋といわれる所以が分かってきたのではないでしょうか?
芸術の秋、スポーツの秋などと言われるのもモチベーションがアップした結果として活動的になったと考察できます。
・まとめ
秋に入ると
1・気温が涼しくなって過ごしやすくなる
2・日照時間が短くなる
3・秋の色合いに触発される
など他にも理由はあるでしょうが、原因と結果が人の脳と相関関係にあるのは間違いなさそうです。
昔の人、都会でもつい最近までは、四季の色どり・・・色ばかりでなく五感を通して得られるような音や匂いを間近にして暮らしていました。
そのような状況では季節の移り変わりにとても敏感になっていたのではないでしょうか?
○○の秋、などと言われているのも、昔からそう思われていたとしても不思議ではないと思います。
現代のように一年を通して、一日の大半を同じ景色の中で暮らすのはなんとなく味気ないですね。
何かと忙しい現代人ですが、余暇を有効に活用して、紅葉目当てに観光に行ったり美味しいものを食べたりするなど、
秋を味わう贅沢なひと時を過ごしてみるのもいいのではないでしょうか。